「ねぇ、パパ」と言い、日葵は天喜と繋いだ手をぐいっと引っぱった。
「ママがね、コンビニに寄って、アイス買って帰ろうって」
アイス……。
天喜は宝瑠を見つめ、思わず顔を綻ばせた。
「よーし、じゃあパパが一番高いアイスな?」
「なに言ってるの、みんな一緒だってば!」
「あはは」と天喜が笑い、その笑みにつられて宝瑠と日葵も笑顔になる。
不思議なものだなと思った。
子供のころは想像もできなかったのだ。
こんなふうに、笑い合える他者が現れるなんて。夢にも思わなかった。
多分これがきっと、幸福というものなんだろう。
三人の笑い声が春の空気に溶けていく。温かな日差しに包まれ、手を繋いで。
これからも真っ直ぐな道を歩いていく。
〈了〉
執筆期間 R7.5/1〜9/4
「ママがね、コンビニに寄って、アイス買って帰ろうって」
アイス……。
天喜は宝瑠を見つめ、思わず顔を綻ばせた。
「よーし、じゃあパパが一番高いアイスな?」
「なに言ってるの、みんな一緒だってば!」
「あはは」と天喜が笑い、その笑みにつられて宝瑠と日葵も笑顔になる。
不思議なものだなと思った。
子供のころは想像もできなかったのだ。
こんなふうに、笑い合える他者が現れるなんて。夢にも思わなかった。
多分これがきっと、幸福というものなんだろう。
三人の笑い声が春の空気に溶けていく。温かな日差しに包まれ、手を繋いで。
これからも真っ直ぐな道を歩いていく。
〈了〉
執筆期間 R7.5/1〜9/4



