入学シーズンを終えた子どもたちが、まだ少し大きめのランドセルを背負って歩いている。児童のはしゃぐ姿が目に入ると、自然と頬がゆるんだ。そんななか、日葵も晴れて二年生になった。
あれからもう一年が経ったのか。宝瑠はふと去年のことを思い出していた。
小さな背中に薄紫色のランドセルを背負い、日葵は天喜と手を繋いで歩いていた。学校で作った折り紙の風車を見せ、嬉しそうにその日の出来事を話していた。
そんな彼女に「ママでしょ?」と尋ねられたのだ。「ひまのこと、むかえに来てくれたんだよね?」と。
あのときは本当にびっくりしたなぁ……。
どこか感慨深い気持ちになり、自然と笑みが浮かんだ。
新しい年度の始まりは、環境も心も、また一歩先へと進む節目のように感じられた。
四月が後半に差し掛かり、ゴールデンウィーク直前の学校行事を迎えた。
宝瑠は兼ねてからその日に有給を希望していた。
母親らしい格好に気を遣い、天喜と二人で手を繋いで出かけた。そこまでフォーマルすぎないワンピースは、先日天喜が選んで買ってくれたものだった。
小学校までの道のりを徒歩で進み、あらかじめ学校から配布されている名札のストラップを首から下げた。守衛さんに挨拶をして、正門を抜ける。
「ひまの教室、二階だって」
あれからもう一年が経ったのか。宝瑠はふと去年のことを思い出していた。
小さな背中に薄紫色のランドセルを背負い、日葵は天喜と手を繋いで歩いていた。学校で作った折り紙の風車を見せ、嬉しそうにその日の出来事を話していた。
そんな彼女に「ママでしょ?」と尋ねられたのだ。「ひまのこと、むかえに来てくれたんだよね?」と。
あのときは本当にびっくりしたなぁ……。
どこか感慨深い気持ちになり、自然と笑みが浮かんだ。
新しい年度の始まりは、環境も心も、また一歩先へと進む節目のように感じられた。
四月が後半に差し掛かり、ゴールデンウィーク直前の学校行事を迎えた。
宝瑠は兼ねてからその日に有給を希望していた。
母親らしい格好に気を遣い、天喜と二人で手を繋いで出かけた。そこまでフォーマルすぎないワンピースは、先日天喜が選んで買ってくれたものだった。
小学校までの道のりを徒歩で進み、あらかじめ学校から配布されている名札のストラップを首から下げた。守衛さんに挨拶をして、正門を抜ける。
「ひまの教室、二階だって」



