ていうか、今の一瞬で役所に行ったわけじゃないよね。さっき「まだ書いてない」って言ってたし。天喜はどうしてこんなものを取りに行ったの? わざわざ。役所へ出向いてまで。
実は天喜も私のこと……?
そんなはずはないと否定しながらも、舞い上がってしまいたい気持ちでいっぱいだった。
宝瑠は俯き、ぽつりと言った。
「意味……、わかって言ってんの?」
相変わらず、鼓動がうるさい。顔も耳も首筋も、全部が熱い。
宝瑠はきゅっと唇を引き結び、泣きそうになっていた。
天喜の目がじっとこっちを見ている。
今の私の気持ちを見透かすように、見てる。こんなの、もう隠せるはずがない……っ。
ぶるぶると唇が震えた。
「け、結婚って。お互いに好きだからするんだよ?」
「そうだな」
「あっ……、天喜、私のこと、別に好きでも、なんでもないじゃん」
いつまでも俯いたまま、顔を上げられずにいた。
もういっそのこと、ここで観念して告白してしまいたかった。
「俺がいつそんなこと言ったよ?」
「……え」
ふいに天喜の手が伸びて、宝瑠の頬に添えられた。驚きから顔を上げ、彼とまともに目が合った。
天喜の艶を帯びた黒目に囚われて、目を逸らせなくなる。熱っぽい瞳がスッと細められ、彼が距離を詰めた。
唇の上に柔らかな感触が重なった。
実は天喜も私のこと……?
そんなはずはないと否定しながらも、舞い上がってしまいたい気持ちでいっぱいだった。
宝瑠は俯き、ぽつりと言った。
「意味……、わかって言ってんの?」
相変わらず、鼓動がうるさい。顔も耳も首筋も、全部が熱い。
宝瑠はきゅっと唇を引き結び、泣きそうになっていた。
天喜の目がじっとこっちを見ている。
今の私の気持ちを見透かすように、見てる。こんなの、もう隠せるはずがない……っ。
ぶるぶると唇が震えた。
「け、結婚って。お互いに好きだからするんだよ?」
「そうだな」
「あっ……、天喜、私のこと、別に好きでも、なんでもないじゃん」
いつまでも俯いたまま、顔を上げられずにいた。
もういっそのこと、ここで観念して告白してしまいたかった。
「俺がいつそんなこと言ったよ?」
「……え」
ふいに天喜の手が伸びて、宝瑠の頬に添えられた。驚きから顔を上げ、彼とまともに目が合った。
天喜の艶を帯びた黒目に囚われて、目を逸らせなくなる。熱っぽい瞳がスッと細められ、彼が距離を詰めた。
唇の上に柔らかな感触が重なった。



