AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 ふいに胸の内側がモヤっとした。なによ、と反発心が湧いてくる。宝瑠はむくれて口を尖らせた。

「だって。天喜が相談聞くって言ったんじゃん」
「……はい?」
「『Su-nao』の仕様が変わったとき、話したいことがあれば俺が聞くけどって。そう言ったんじゃん?」

 言いながら妙な違和感を感じた。“じゃん”って。いつの間にか天喜の語尾がうつってる。それほど長くいる証拠だ。

「そうだけど……?」

 だからなに? とでも言いそうな表情を見て、宝瑠は口を結んだ。

 言っても仕方ないことを言うな、考えるな。彼ならそう言ってめんどくさそうにするかもしれない。

 ただ不安な気持ちをわかってほしいだけ。
 でも、それを言えば天喜と喧嘩になるかもしれない。
 これは価値観とか考え方の違い。

 こんなくだらないことで、喧嘩なんてしたくない。

「ごめん……やっぱ、もういいや」

 宝瑠はふっと息をつき、そっぽを向いた。また少し冷めたコーヒーを口に運び、カップを空にした。

「なんでだよ?」

 天喜の声は、わずかな苛立ちを帯びていた。反射的に、まずいと思った。どう言って取り繕えばいいの?

 宝瑠は困惑し、飲み干したマグカップをセンターテーブルに置いた。