天喜は顔を崩して笑い、宝瑠の頭をぽんと撫でた。その瞬間、胸にポッと火が灯る。
天喜に、初めて頭撫でられた……っ。
宝瑠は頬を染めて、俯きがちにはにかんだ。
まるで中学生みたいだなと思った。思春期真っ只中のリアクションをしてしまう。冷めた自分が頭のどこかで、乙女だねぇとからかってくる。
何歳だよ。そうも囁いてくる。
途端に恥ずかしくなり、宝瑠はセンターテーブルに置かれたマグカップへ手を伸ばした。天喜が淹れてくれたコーヒーは、少し冷めてちょうどいい温度になっていた。
一度ソファに置いたメモ帳を取り、スマホのカレンダーに予定を入力した。
並樹常務との面談は六日後。
場所は本社の第二会議室。
私に合った部署……決まるといいな。
宝瑠は先ほどの電話を反芻し、今後訪れる日常に思いを巡らせた。
新しい部署で携わる新しい仕事。
新しい仲間。上司、同僚、先輩方。
急な中途採用になるから、同期という存在はいないかもしれない。
でも、ナミキホールディングスは歴とした一流企業だから、きっと優秀な人ばかりだろう。
ちゃんと周りを見て、空気を読んで行動しなきゃ。また宝瑠って名前で笑われるかもしれない。キラキラネームだねって言われたり……するかも。
名前……?
天喜に、初めて頭撫でられた……っ。
宝瑠は頬を染めて、俯きがちにはにかんだ。
まるで中学生みたいだなと思った。思春期真っ只中のリアクションをしてしまう。冷めた自分が頭のどこかで、乙女だねぇとからかってくる。
何歳だよ。そうも囁いてくる。
途端に恥ずかしくなり、宝瑠はセンターテーブルに置かれたマグカップへ手を伸ばした。天喜が淹れてくれたコーヒーは、少し冷めてちょうどいい温度になっていた。
一度ソファに置いたメモ帳を取り、スマホのカレンダーに予定を入力した。
並樹常務との面談は六日後。
場所は本社の第二会議室。
私に合った部署……決まるといいな。
宝瑠は先ほどの電話を反芻し、今後訪れる日常に思いを巡らせた。
新しい部署で携わる新しい仕事。
新しい仲間。上司、同僚、先輩方。
急な中途採用になるから、同期という存在はいないかもしれない。
でも、ナミキホールディングスは歴とした一流企業だから、きっと優秀な人ばかりだろう。
ちゃんと周りを見て、空気を読んで行動しなきゃ。また宝瑠って名前で笑われるかもしれない。キラキラネームだねって言われたり……するかも。
名前……?



