SNSでフルネームを晒されたせいもあり、四ノ宮宝瑠の名前で再就職をするのは困難でしかなかった。
広告代理店という、同系列の会社はものの見事に全滅。履歴書を持参するまでもない。面接のアポを取る段階で、大半からは断られた。
これで十八社目か。さすがに凹む……。
宝瑠はソファに座りながら、恨めしい顔でスマホを睨んだ。ハァ、と重苦しいため息が浮かんだ。
平日の午前中。朝、日葵を学校まで送って行き、今日こそはという気持ちで電話をかけた。見事な撃沈ぶりだった。
落ち込む宝瑠を見て、天喜が「ドンマイ」と言って笑った。彼の軽い口調と態度に、より一層肩身が狭くなる。
「ごめんね……家賃も光熱費も、あと食費も折半にしようって決めてるのに。私、ど貧乏で」
どんどん下がる自己肯定感。宝瑠は「ちゃんと頑張るから」と言って、力なく笑った。
「そんなに気にしなくても。宝がいることでひまが喜んでるんだから、いいんじゃね?」
そう言って天喜は、いつものように二人分のコーヒーを淹れ、ひとつを宝瑠の手前へ置いた。「ありがとう」と礼を言い、自然と頭が下がった。
「でも、そんなわけにいかないわよ。本当の家族でもないのに……天喜に養ってもらってるなんて、構図としておかしいでしょう? 自分がつくづく情けなくなる」
「うーん……」
広告代理店という、同系列の会社はものの見事に全滅。履歴書を持参するまでもない。面接のアポを取る段階で、大半からは断られた。
これで十八社目か。さすがに凹む……。
宝瑠はソファに座りながら、恨めしい顔でスマホを睨んだ。ハァ、と重苦しいため息が浮かんだ。
平日の午前中。朝、日葵を学校まで送って行き、今日こそはという気持ちで電話をかけた。見事な撃沈ぶりだった。
落ち込む宝瑠を見て、天喜が「ドンマイ」と言って笑った。彼の軽い口調と態度に、より一層肩身が狭くなる。
「ごめんね……家賃も光熱費も、あと食費も折半にしようって決めてるのに。私、ど貧乏で」
どんどん下がる自己肯定感。宝瑠は「ちゃんと頑張るから」と言って、力なく笑った。
「そんなに気にしなくても。宝がいることでひまが喜んでるんだから、いいんじゃね?」
そう言って天喜は、いつものように二人分のコーヒーを淹れ、ひとつを宝瑠の手前へ置いた。「ありがとう」と礼を言い、自然と頭が下がった。
「でも、そんなわけにいかないわよ。本当の家族でもないのに……天喜に養ってもらってるなんて、構図としておかしいでしょう? 自分がつくづく情けなくなる」
「うーん……」



