AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 すらすらと流れるように話し、天喜はそこで口を閉じた。少しの間、室内はしんと静まり返った。

 谷原は咳払いをし、「お」と声を詰まらせた。

「お話はわかりました。ですが、一つだけ、お尋ねしても構いませんか?」
「ええ、どうぞ?」
「どうして弊社の四ノ宮の、その、日記アプリのことをAkiさんが知っていらっしゃるんですか?」

 そこで天喜は「ああ」と頷き、さも当然のように答えた。

「簡単です。私がそのアプリのベースフレームワークを作ったからですよ」
「……は」

 一瞬だけ、室内の時が止まった。質問をした谷原は勿論のこと、小野寺も山岸も目を皿のようにして驚いている。

「なので、悪用された彼女のログは私の方で全て消しておきました。本人から削除申請をいただいたんでね」
「……そう、なんですか?」
「はい。偶然にも仕事先の知り合いの方だし。彼女の処分について、チラと耳にしましたので、真実を勘違いされていますよと。本当に、余計なお世話かもしれませんが、こうして申し上げに来た次第です」
「なるほど。そういう理由があって……」

 谷原はどこか感心した様子で頷いた。

「Akiさんの誠実さは、本当によくわかりました。今一度、私の方で人事に掛け合ってみます」
「そうですね、その方がよろしいかと思います」