「個人情報のため、アプリの名称は申し上げられませんが。四ノ宮さんはあのような内容を他者に漏らすほど軽率ではありません。なのに、今回流出した。それはなぜか? 彼女が書いていたログを密かに盗み見た人物がいたからです。
私はそれが誰かというのも知っています。なので、SNS上で四ノ宮さんを炎上させた人物と直接やり取りをして、問題となった投稿を全て削除するよう、お願いしました」
天喜の話を聞きながら、小野寺はハッとし、息を呑んだ。それでか、と合点がいったような顔をしている。
「今現在、TALK-Nではどうですか? 四ノ宮さんの炎上騒動、すっかり沈静化していると思いませんか?」
「……た、確かに」
「四ノ宮さん自らは、なにもやってないんですよ。アプリの規約を守り、ただアプリに愚痴や悩みなんかを吐き出していただけ。それを不運にもこういう形で晒された、要するに被害者なわけです」
山岸と谷原は目で会話し、それぞれが複雑そうな顔つきで頷いた。話の内容を頭の中で整理しようとしている。だが、その表情からは困惑が窺えた。
「真実を知らなかったとはいえ、御社は大切な社員を守ろうとはせず、謹慎二ヶ月、降格処分を課された。余計なお世話かもしれませんが、彼女に対する処分を今一度ご検討されたほうがよろしいのではと……私は考えますけどね」
私はそれが誰かというのも知っています。なので、SNS上で四ノ宮さんを炎上させた人物と直接やり取りをして、問題となった投稿を全て削除するよう、お願いしました」
天喜の話を聞きながら、小野寺はハッとし、息を呑んだ。それでか、と合点がいったような顔をしている。
「今現在、TALK-Nではどうですか? 四ノ宮さんの炎上騒動、すっかり沈静化していると思いませんか?」
「……た、確かに」
「四ノ宮さん自らは、なにもやってないんですよ。アプリの規約を守り、ただアプリに愚痴や悩みなんかを吐き出していただけ。それを不運にもこういう形で晒された、要するに被害者なわけです」
山岸と谷原は目で会話し、それぞれが複雑そうな顔つきで頷いた。話の内容を頭の中で整理しようとしている。だが、その表情からは困惑が窺えた。
「真実を知らなかったとはいえ、御社は大切な社員を守ろうとはせず、謹慎二ヶ月、降格処分を課された。余計なお世話かもしれませんが、彼女に対する処分を今一度ご検討されたほうがよろしいのではと……私は考えますけどね」



