AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「天気もいいし。このまま出かけよっか?」

 言われた瞬間、宝瑠は表情を固めた。

「で、出かけるってどこに?」
「どこへでも。とりあえず……映画でも行くか」

 そう言って彼は鞄の中から車のキーを取り出した。助手席を勧められ、すんなりと乗り込んでシートベルトを締めた。

 ていうか……これってデートよね!?

 考えた瞬間、頭からボンッと火を噴きそうになった。

 なんで? なんで?

 なんでいきなり……??

 思考が追いつかないまま、天喜の車は走り出す。

 隣りでハンドルを握る天喜をちらっと見やり、宝瑠は俯きがちにはにかんだ。

 二人っきりで過ごす時間は、日葵が学校から帰宅するまでの間なので、遠出はできない。でも、天喜と恋人みたいに出かけられるのは、想像以上に楽しかった。

 二人でアクション映画を観たあと、天喜が時間を気にしながらまた車を運転する。

「宝が前に行きたいって言ってたカフェ、ここだったよな?」

 店の外観を見て、宝瑠は驚いたように目を丸くし、頷いた。天喜に促され、雰囲気のいいカフェでお昼を食べた。

 もしかして。励ましてくれてる……?

 二ヶ月の謹慎処分をくらったことで、宝瑠が落ち込んでいる、そう思っての行動なのだろう。彼なりの優しさなのだ。

 宝瑠はそう感じ、天喜の好意をありがたく受け取ることにした。