AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 頬を膨らませたまま、天喜から目を逸らした。天喜は目を細め、嘆息した。

「そんなの、解約一択しかないじゃん」
「……え、でも」
「自分勝手とか狡いとかグダグダ考えるだけ、時間の無駄。金だって有り余るほどあるわけじゃねーんだし。俺はいい機会だと思うよ? 宝はこれまで通り、ここで暮らせばいいし。別に悩む必要なくない?」

 宝瑠は無言で俯き、「うん」と返事をした。

 天喜と以前、生活費全般について話し合ったとき、彼はこんなふうに言っていた。

「本格的に住むことになったら、光熱費は折半ってことにしよう」と。

 本格的に住むってなに? ——あのときはそう思ったはずだ。

 今となっては、本格的に住む、イコール結婚、この図式が自然と頭に浮かぶのだが、天喜はそうじゃないのだろうか?

 宝瑠は部屋の解約に同意し、明日管理会社に連絡を入れると話して寝室に戻った。

 謹慎期間は二ヶ月もあるので、引越しや片付けも慌てることなく、落ち着いてできるだろう。

 天喜に悩みを打ち明けたおかげで、その日はぐっすりと眠りにつくことができた。

 翌日。天喜と二人で日葵を送ってから、なんの脈絡もなく彼が言った。

「宝、今日暇だよな?」
「……あ、うん。管理会社に電話一本するぐらいだから。特に予定はないけど?」

 強いて考えられる予定があるとしたら、住んでいた部屋の片付けだ。