AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 ……でも。解約するときは、ここで天喜や日葵と正式に暮らすと決めてからだ。こんな形で同居を正式なものにするなんて、自分勝手というか、狡くない?

 天喜や日葵の好意に甘え過ぎな気もするし……。

 これまでの宝瑠なら、真っ先に相談するのは『Su-nao』にいるテルナだった。AIに気持ちを打ち明け、自分なりに答えを出していた。

 でも、もうそれはできない。仕様が変わったせいもあるけれど、もうAIに救いを求めるのはやめようと思っていた。

 宝瑠は布団から身を起こし、リビングへ続く扉を開けた。

 時間は午後十時過ぎ。天喜は、多分まだ起きてる。

 廊下へ出て、彼の仕事部屋をノックした。

「あの、天喜……私だけど。今、ちょっと話せないかな? もちろん、忙しかったら明日でもいいんだけど」

 控えめに話しかけると、「ちょっと待って」と応答がある。

 程なくして、天喜がドアを開けた。

 宝瑠は彼の部屋に入らせてもらい、さっきまで考えていたことを順を追って話した。

 天喜は話を聞きながら、どこかがっかりとした様子でため息をついた。

「なんだ。てっきり抱かれに来たのかと思った」
「……は?」
「ドキドキして損した」

 不満そうに口を尖らせる天喜を見て、宝瑠は赤面しつつもむくれた。

「もう、ひとが真剣に悩んでんのに、どうしてそうすぐに茶化すかな」