天喜と二人で昼食を食べに行き、日葵が午後二時を過ぎたころに帰宅する。
日葵はいつもと違って、家に宝瑠がいることに驚き、喜んでいた。
会社からの連絡を受けたのは、午後三時を回ってからだった。
電話口で淡々と話す部長の声は、厳しさを含んでいた。宝瑠は合間ごとに頷き、キリキリと胃が圧迫されるような思いで聞いていた。
謹慎期間は二ヶ月。降格処分も辞さないと判断された。
数社の取引先から契約を打ち切られたり、業務を一時滞らせたので、会社に与えた損失を考えると妥当な判断だと思った。
宝瑠はこの処分を重く受け止め、出勤できない二ヶ月を静かに過ごそうと決めた。
唯一、心配だったのはお金のことだ。普段の生活費に加え、家賃や光熱費もかかる。
以前住んでいたマンション契約がそのままなので、給与がなければ貯金を切り崩さないといけない。
降格処分になるから、当然お給料も減るだろうし。今後もこの出費が続くのは、さすがに苦しい。
今となってはほとんど住んでいないし。
これを機に解約するべき?
宝瑠は日葵を寝かしつけたあと、布団の中で悶々と考えていた。
いったん悩み始めるとキリがなく、思考は底なしに深まっていく。眠気は、とうに霧散していた。



