「影の設計者X」の要求に従い、全てのスパークを削除し、自らのアカウントの退会処理まで済ませていた。
それどころか、天喜が捨てアカだと睨んでいた三つのアカウントも、全て退会処理がなされていた。
「まぁ、これでひと通りはカタがつくだろ。炎上騒ぎに乗っかったその他の愚民どもは、また新しい話題に飛びついて薪をくべるだろうし」
天喜の相変わらずな言葉を聞き流し、宝瑠はしばし放心した。
「うそ……」
思わずそう呟いていた。
朝、出社した瞬間は、もうこの世の終わりだと思っていたのに……まさか本当に、こんなに呆気なく終わってくれるの?
ふいに天喜がパソコンの前でぐっと伸びをした。
「つーか、腹減らない?」
「……へ」
「一応聞くけど。宝はいつまで謹慎なわけ?」
「……わ、わからない。午後に経営会議があるから、それが終わらないことには」
「ふぅん」
天喜がゲーミングチェアを引き、立ち上がった。自身のスマホを開き、時間を確認している。ちょうど12時に差し掛かろうとしていた。
「とりあえず飯でも食いに行くか」
「えっ、ふ、二人で?」
「他にだれがいんの?」
「それは……そうだけど」
天喜と二人で、なんて。
まるでデートみたいじゃないか……。
宝瑠はリビングへ歩き、通勤鞄からスマホと財布を取り出した。それをプライベート用の鞄に移し替える。
それどころか、天喜が捨てアカだと睨んでいた三つのアカウントも、全て退会処理がなされていた。
「まぁ、これでひと通りはカタがつくだろ。炎上騒ぎに乗っかったその他の愚民どもは、また新しい話題に飛びついて薪をくべるだろうし」
天喜の相変わらずな言葉を聞き流し、宝瑠はしばし放心した。
「うそ……」
思わずそう呟いていた。
朝、出社した瞬間は、もうこの世の終わりだと思っていたのに……まさか本当に、こんなに呆気なく終わってくれるの?
ふいに天喜がパソコンの前でぐっと伸びをした。
「つーか、腹減らない?」
「……へ」
「一応聞くけど。宝はいつまで謹慎なわけ?」
「……わ、わからない。午後に経営会議があるから、それが終わらないことには」
「ふぅん」
天喜がゲーミングチェアを引き、立ち上がった。自身のスマホを開き、時間を確認している。ちょうど12時に差し掛かろうとしていた。
「とりあえず飯でも食いに行くか」
「えっ、ふ、二人で?」
「他にだれがいんの?」
「それは……そうだけど」
天喜と二人で、なんて。
まるでデートみたいじゃないか……。
宝瑠はリビングへ歩き、通勤鞄からスマホと財布を取り出した。それをプライベート用の鞄に移し替える。



