AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「全く見ず知らずの人間が……情報に入り込んでハッキングしたって可能性も……あるんじゃないの?」

 SNSは匿名性の高いサービスなので、弁護士を通じた情報開示請求でもしない限り、個人を特定するのは難しいと思っていた。

 天喜は「うーん」と呟き、ふっと息をついた。

「Justice_Hammerが使ってるIDで検索をかけて。あらゆるサイトを見てみたんだよね。そしたら、数件ヒットして……これがそのうちのひとつ」
「検索って……普通に?」
「いや。普通にググったんじゃ、せいぜい表に出てる数百件が引っかかるぐらい。俺がやったのはネット全域をクロールして、似たIDやメールの使い回しをパターン抽出した。数千件単位の書き込みを一括で解析したら、簡単に同一人物の痕跡が浮かび上がった」

 天喜に見せられたサイトのページを見て、宝瑠は「あ」と声をもらした。それは短文で示したプロフィール画面だった。

「大手企業GM勤務の……技術者(エンジニア)?」
「そっ、ここでいうGMとは?」
「Genomark?」
「正解」
「うーん……こじつけじゃないの?」

 宝瑠は困惑して、腕を組んだ。

「そう一概に決めつけることもできない。それに……GenomarkにはAkiをよく思わない輩もいることだし」
「……は? どういうこと?」

 宝瑠はふと顔をしかめ、天喜に横目を向けた。