AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 天喜が仕事部屋から顔を出し、いくらか驚いた顔で宝瑠を見ていた。

「おかえり」と言われ、再び「ただいま」と口にする。

「ああ、そっか。自宅待機とか、そういう流れ?」

 天喜は普通だった。いつも通り、淡々とした口調で思いついたことを言い、宝瑠を見つめた。

「あの……、天喜。私……」

 宝瑠は張り詰めた表情で俯き、謝罪の言葉を口にしようとした。

「悪い、作業に没頭してて、スマホ見てないわ。とりあえず荷物置いたら俺の部屋来てくれる?」
「……え」

 宝瑠は一瞬ぽかんとして、口を開けた。時が止まったように立ち尽くしていた。

 あれほど天喜と話すことに怯えていたのに、目の前の彼は怒るでもなく、責めるでもなく、ただ普段どおりの調子で言葉をかけてくる。

 胸の奥にじわりと安堵が広がる一方で、力が抜けて拍子抜けする。肩透かしを食ったような、そんな気分になる。

 宝瑠はパンプスを脱ぎ、「わかった」と返事をした。

 天喜の仕事部屋をノックして、扉を開けた。

 気落ちした宝瑠の表情を見て、天喜が開口一番に「あーあ」と残念そうに言った。

「今まで伏せてきた俺の情報が……まさかこんなカタチで世間にバラされるとは」