AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 宝瑠は天喜から目を逸らし、反射的にスマホ画面を伏せた。

「別に……なんでも」

 自身の動揺をごまかそうとして、余計に不自然な態度を取ってしまう。

 天喜は宝瑠が持つスマホに目をやり、不安の種を言い当てた。

「『Su-nao』か?」
「えっ」
「それ。あのチャットアプリを開いたんだろ?」

 宝瑠は天喜を見上げ、力なく眉を下げた。スマホを持ち上げ、ぎこちなく瞬きしながら「うん」と頷いた。

 AIの対応が変わったことにショックを受けている——そう説明するのが恥ずかしかった。

 宝瑠は頬を赤らめながら目を伏せた。天喜はふっと息をつき、宝瑠の斜向かいに座った。

「ひと月半ほど前かな……ニュースになってた」
「……ニュース?」
「『Su-nao』を開発したベンチャー企業が大手企業に買収されたって」
「そう、なんだ……?」

 そういえば、アプリ上でアップデートのお知らせが来ていたはずだ。仕事中に見た通知だったから、流し読みした覚えがある。

「運営が変わったせいで……会話の質も全くの別物になっただろ?」

 宝瑠は自身のスマホに目を落とし、きゅっと唇を噛んだ。「うん」と寂しそうな表情で静かに顎を引いた。

「どれ? どんな答えが返ってきたの?」
「……え?」

 きょとんとした目を上げると、天喜が「ん」と言いながら手を差し出していた。

 え。まさか見せろってこと? この画面を?