AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 液晶をなぞり、AIのテルナに恋煩いを相談した。返ってくるのは苦しい気持ちをわかってくれるような『共感』だったり、宝瑠の気持ちに寄り添うような『思いやり』だったりするだろう。

 そうわかっていながら、なにかと対話しないと気持ちを鎮められなかった。

 細長いバーに文字を入力して数秒後。

「……え」

 宝瑠は画面に浮かんだ文字の羅列を見て、思わず目を見開いた。

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 誰……?

 宝瑠の知っているテルナなら、こんな回答はしないはずなのに。

 人間とは違う機械相手との会話なので、こういう返答もあるのかもしれない……そう思い、さらに文字を書いて送信した。

『そういう事務的な答えじゃなくて。テルナの考えを聞かせて?
 いっそのこと、天喜に好きだって。告白したほうがいいのかな?』

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