AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 妙子はきょとんとしていた。「戻ってきてくれたって……どういう意味?」と宝瑠に尋ねている。宝瑠は曖昧に首を傾げ、「さぁ?」としらばっくれた。

 蒼い顔で動揺する宝瑠と違い、天喜はいたって冷静だった。

「一度だけ、喧嘩をして。宝瑠さんが家を出て行ったことがあるんですよ。そのとき、僕が迎えに行って話し合って……また一緒に暮らしてるんで。娘はそのことを言っているんだと思います」
「……ああ、そうなのねぇ」

 会話が途切れると、妙子はキッチンに立ち、昼食を準備し始めた。夏らしく、涼しげな素麺とサラダが並んだ。大人の分だけお寿司もあった。

 お寿司のお重を並べるとき、妙子がふと手元をぐらつかせた。天喜がさっと手を伸ばし、横から支えて受け止めた。宝瑠は思わず息をのむ。

 驚いた妙子が「ありがとう」と息をつくと、天喜は軽く頷き、何事もなかったように座り直していた。

 妙子はまた少し感心したように目を細めた。


 昼食のあと、宝瑠は母を手伝い、食器の後片付けをしていた。日葵は妙子が出してきた広告の裏を使って絵を描き、それを天喜が見守っていた。

 寝不足ぎみの天喜は、やがてうとうとと船を漕ぎ始めた。

 宝瑠が気づいたときには、天喜と日葵が和室で仲良く昼寝していた。宝瑠は「珍しい」と呟き、その様子を写真に収めた。

「じゅえちゃん」