妙子はいそいそと後退り、家の中に宝瑠たちを招き入れた。「狭苦しくてごめんなさいねぇ」と言いながら三人分のグラスに麦茶を注ぎ、居間にあるコタツテーブルに運んでくれる。
「ありがと」と返事をしつつ、宝瑠は天喜と日葵に、座るよう促した。ちょうど四人分の座布団が敷かれていた。
「いただきます」と天喜が言うと、日葵も真似をして続け、小さな手を合わせた。
「そうだわ、スイカもあるのよ? ぜひいただいていってちょうだい」
妙子は手を叩いて言い、今度は半月型のスイカを出してキッチンで切り始めた。テーブルの上に六切れのスイカとお皿が並ぶ。塩も置いてあった。
母の様子を見て、宝瑠は若干気後れした。今日という日をよほど楽しみにしていたんだと伝わり、申し訳ない気持ちになった。
電話では体裁を保つために、お付き合いしている彼氏とその子供を連れて行くと言ってあるのだが。実際のところは、それは偽物に過ぎない。母を騙しているような気持ちをどうしても拭えなかった。
天喜は母に礼を述べ、スイカに手を伸ばした。日葵の皿と宝瑠の皿、彼自身の皿にそれぞれのピースを取り分けた。
「ありがとうございます。僕、スイカ大好きなんです」
そんな天喜を見つめ、妙子は感心した様子で目を瞬いた。
妙子はスイカを頬張る日葵にあたたかな眼差しを向け、「日葵ちゃんはスイカ好き?」と尋ねた。
「ありがと」と返事をしつつ、宝瑠は天喜と日葵に、座るよう促した。ちょうど四人分の座布団が敷かれていた。
「いただきます」と天喜が言うと、日葵も真似をして続け、小さな手を合わせた。
「そうだわ、スイカもあるのよ? ぜひいただいていってちょうだい」
妙子は手を叩いて言い、今度は半月型のスイカを出してキッチンで切り始めた。テーブルの上に六切れのスイカとお皿が並ぶ。塩も置いてあった。
母の様子を見て、宝瑠は若干気後れした。今日という日をよほど楽しみにしていたんだと伝わり、申し訳ない気持ちになった。
電話では体裁を保つために、お付き合いしている彼氏とその子供を連れて行くと言ってあるのだが。実際のところは、それは偽物に過ぎない。母を騙しているような気持ちをどうしても拭えなかった。
天喜は母に礼を述べ、スイカに手を伸ばした。日葵の皿と宝瑠の皿、彼自身の皿にそれぞれのピースを取り分けた。
「ありがとうございます。僕、スイカ大好きなんです」
そんな天喜を見つめ、妙子は感心した様子で目を瞬いた。
妙子はスイカを頬張る日葵にあたたかな眼差しを向け、「日葵ちゃんはスイカ好き?」と尋ねた。



