AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 数年ぶりに故郷に帰ってきた。そんな気分になった。

 *

「ごめんね……実家って言っても、マンションだから狭いけど」

 母から聞いていた駐車場に車を停めて、宝瑠は後に続く天喜と日葵を見て恥ずかしそうに苦笑いした。

 三階建てのマンションのエントランスをくぐり、103号室のインターホンをぐっと押し込んだ。扉の前で待つこと数十秒。記憶の中でいつも大らかに笑う母が、扉を開けて出迎えてくれた。

「やぁだ、じゅえちゃんったら! 全然変わってないじゃないのー、元気してたの?」
「まぁ、それなりには。てか、お母さんも相変わらず元気そう……」

 宝瑠の母、妙子(たえこ)は、ちらっと目線を上げて、宝瑠の斜め後ろに立つ天喜に目を留めた。目の合った天喜はわずかに会釈し、「初めまして」と挨拶を口にする。

「久々津天喜といいます。こっちは娘の日葵です」
「くぐつ、ひまわりですっ!」

 天喜の手に肩を抱かれた日葵が、両手を前で重ね、元気いっぱいにお辞儀をする。妙子は目を爛々と輝かせ、「まぁあ」と頓狂な声を上げた。

「なんて可愛らしい、利発そうなお子さんっ! やだわ、私ったらいつまでも玄関先でっ。さぁさ、どうぞ上がってくださいねぇ」