AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 以前の天喜なら、宝瑠の感情を察して何かを教えてくれるなんてことは、いっさいなかった。

 家族旅行を提案してくれたことといい、宝瑠の母親に会いたいと思ってくれたことといい——天喜の心の中で、着実に自分の存在が大きくなっているような気がして、胸の内が、じんと温まった。

 天喜の運転する車は東名高速をひた走り、やがて箱根の山々を越えた。小田原から海岸線へ出ると、相模湾を望む海沿いの道に差しかかった。

 後部座席の日葵は、いつの間にかすやすやと眠り込んでいた。

 宝瑠は窓の外に広がる青い海をぼんやりと眺め、その先に建つ目的地の看板を見つけ、「あっ」と声を上げた。



 着いた先は、家族連れにはぴったりのテーマパークだった。入り口で三人分のチケットを渡し、手首にリストバンドを巻いた。

 パーク内には夏季限定で広大な水遊びゾーンが造設されていた。水着着用での入場となっているため、宝瑠も天喜もそれぞれにラッシュガードやビーチハットを身につけ、日焼け対策も万全にしてプールへ向かった。

 プールには滑り台やトランポリンといった、水上アスレチックの遊具があり、日葵は弾けるような笑みで水の中を駆け回った。

 そんな日葵を見ていると、胸がほっこりと温まるのを感じた。