AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「ここ二ヶ月ぐらいかな……電話してないから絡まれた」
「そう、だったんだ」

 今のがデリヘルの……。

 ふいに表情が固まり、また思考が駆け巡った。

 天喜と暮らし始めたころは、廊下に見慣れないピアスの片割れが落ちていたり、洗面台に女性ものの香水が置かれていたりした。

 それを見るにつけ、宝瑠は呆れてため息をつくばかりだった。また彼が見知らぬ女性を家に上げていたのかと察した。宝瑠はその“忘れ物”を女の痕跡として、彼に突きつけたものだった。

 彼は悪びれなく笑い、「また返しておくからそこに置いといて」と言っていた。

 宝瑠は記憶を辿り、再び視線を手元に落とした。確かにここ最近は、ああいう痕跡を全く家で見かけなくなった。

「二ヶ月も……連絡取ってないんだ?」
「まーね。つーか、最初のころ。宝に“四六時中やりたい盛り”とか言われてたっけ?」
「あっ、あれはだって……、天喜が」
「俺が? なに?」

 サングラス越しに天喜の視線と目が合った。彼はにやにやと笑いながら、宝瑠の反応を見て楽しんでいる。

「別にっ、なんでもない」

 宝瑠はそっぽを向き、カフェオレのストローに口を付けた。車窓の向こうに流れるビル群を見つめながら、自然と口角が上がるのを感じていた。