AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 天喜からの着信だった。

 宝瑠の頬がかすかに赤くなる。小野寺が「どうぞ」と言わんばかりに、手振りで通話を勧めた。

「あ、もしもし?」

 自身の恋心を知る小野寺の手前、自然体を保てず声がわずかに硬くなる。

『宝、今外?』
「……あー……うん。ちょうどカフェでランチしてて。小野寺くんに週末のお礼も言ってたところ」

 やんわりと笑いながら向かいの小野寺に目を向けると、彼はわずかに顔をしかめ、手を小刻みに振った。宝瑠はジェスチャーの意味がわからず、曖昧に首を傾げる。

 電話の向こうで少しの間があいた。『へぇ』とどこか乾いたような返事が聞こえた。

『小野寺さんと一緒にいるんだ? じゃあいいや』
「……えっ?」

 そこでプツッと電話が切られる。通話終了から元のホーム画面に戻り、宝瑠は眉をひそめた。いったいなに、と思ってしまう。

 このところ、天喜に対して妙な違和感をたびたび覚えるようになっていた。彼の素っ気ない態度や返事の仕方は、今に始まったことではないので、軽く受け流しているけれど。

 どういうわけか、目が合うと決まって逸らされるようになっていた。