AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 宝瑠が助手席で「え?」と首を傾げる。

「このまま宝のマンションまで送ればいい? それとも……」

 そこで言葉を切り、天喜はゆっくりとブレーキを踏み込んだ。前を走る車に続き、信号のある交差点で停車した。

「あ」とか細い声を漏らすと、宝瑠が後部座席にそっと目を向けた。

「……じゃあ。天喜が良ければ、このまま久々津家で」

 少し、はにかんだ表情で宝瑠が言う。

 何故かはわからない。

 天喜はその反応を見て、無性に嬉しいと感じていた。じわりと胸の奥が温まり、思わず顔が綻んだ。「おっけ」と軽く返事が漏れた。

「つーか、腹減ったし……今日は弁当でも買って帰るか」
「うん。ついでに高いアイスもね」
「ははっ、ひまが喜ぶやつだ?」
「そっ。明日は日曜だし……ちょっとだけ、夜更かし」
「さんせ〜」

 自宅で目を覚ました日葵が、宝瑠の“帰宅”に目を輝かせたのは言うまでもない。まるで夢でも見ているかのように、飛び跳ねて喜んでいた。