AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 天喜は段ボールの中から起き出し、きちんとラップに包まれたおにぎりを手に取った。

 知らない人から出されたご飯を食べるなんて、無謀にも程がある。そう理性ではわかっていながらも、飢えと寒さに突き動かされた。

 泣きながらおにぎりにかぶりつく。天喜の目から、はらはらと涙がこぼれ落ちた。「うめぇ」と変声期特有の声が漏れ、食べることに夢中になった。

 なんで俺……泣いてるんだ?

 もごもごと口を動かし、咀嚼しながら、手の甲で目元を拭う。口の中のご飯を味噌汁で流し込み、鼻をスズっとすすり上げた。すると、食べ物が喉の器官から変なところに入って、ゴホゴホと盛大に咽せた。

 咳をしてもなお、天喜は泣いていた。「っふ、」と嗚咽がもれる。

 ……だいたい、俺が何したんだよ。

 あのとき、お父さんが死ななかったらこうはならなかったのか?

 お母さんが、アイツを選んだからこうなったのか……?

 わかんねぇ、なんで俺が、なんで俺ばっかりが、いつもこんな目に遭うんだよ。

 感情が昂り、吐息とともに声が漏れた。「くそっ」。悪態をつき、それでも涙は止まらない。両手で顔を拭い、泣くのを止めようとした。泣いていたら、自分が負けを認めているような気がした。

 くそ、くそ、くそ、くそ……っ!

 あんな奴ら、全員いなくなればいいのに……!

 涙は後から後からこぼれ落ちた。

 ふいに近くのドアが開いた。

 やべ……っ!