AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 でも、あれ以上家にいたくなかったんだ……っ。アイツの機嫌を取るために、ハイハイ言うことを聞くなんて、まっぴらごめんだ。

 俺を自分の思い通りにできると思うなよ——!

 くそっ、と何度目かの悪態をついたころ、また近くのドアが開いた。ビクッと小さく肩が跳ねた。

 外に出てきた靴音が、静かにこちらへ近づいてくる。天喜は身を固くし、寝たふりをしていた。すぐそばに誰かが立っている。多分、さっきの男だ。

 おい、起きろ、と。いつ怒鳴られるかと冷や冷やしていた。

 しかし、次の瞬間。天喜の耳が拾ったのは声ではなく、なにかが置かれる無機物の音だった。コト、と。なにかわからない物が頭のある方向に置かれて、靴音は静かに去って行った。

 ドアが閉ざされる音を聞き、天喜は頭まで被っていた段ボールからそろりと顔を出した。

 目の前におにぎりが置いてあった。

 おにぎりだけじゃない。丸いお盆の上には、おにぎりと卵焼き、それにお椀に入った味噌汁が載っていた。

 天喜はふわりと湯気の上がったお椀に顔を寄せ、その匂いを嗅いだ。白い、絹のような蒸気が頬に触れ、途端に目頭が熱くなった。

 目の前に置かれた食事を一心に見つめ、しだいに視界が濁っていく。カタカタと唇が震えた。