天喜は男性がゴミとして出していた段ボールにそろりと近づき、きちんと縛られていた紐を解いた。数枚の段ボールを地面に敷き、もう数枚を掛け布団のようにして身を包んだ。
季節は12月半ば。寒くて仕方なかった。歯の根が合わないほどに震えながら、身を縮こませた。体をくの字型にして丸まると、グゥ、と腹の虫が鳴いた。
そういえば、夕飯を取り上げられたから結局なにも食べていなかった。
天喜は両手で腹を押さえ、空腹に耐えたまま目をつぶった。
三十分もしないうちにまた近くのドアが開いた。
天喜は怒られる覚悟で、身を固くした。勝手に段ボールを解いて使っているのを咎められると思ったのだ。
今夜はこのまま寝てしまうつもりでいたのに、最悪だ。なんでまた出てくるんだよ。自分勝手な悪態が心の中を占めた。
しかしながら、注意も何事もなく、また無言でドアが閉ざされた。ほっと胸を撫で下ろし、再び目をつぶって眠ろうとした。
ふっと吐いた息が白く濁り、天喜から体温を奪っていった。
くそ、なんでこんなに寒いんだ。
なんで腹が減るんだ。
早く眠ってしまいたいのに、全然眠れやしない。
あのまま家にいたら、夜中にでもこっそり起きて、飯を食べれたかもしれない。勝手に食べて飲んで、布団で寝ていた。
季節は12月半ば。寒くて仕方なかった。歯の根が合わないほどに震えながら、身を縮こませた。体をくの字型にして丸まると、グゥ、と腹の虫が鳴いた。
そういえば、夕飯を取り上げられたから結局なにも食べていなかった。
天喜は両手で腹を押さえ、空腹に耐えたまま目をつぶった。
三十分もしないうちにまた近くのドアが開いた。
天喜は怒られる覚悟で、身を固くした。勝手に段ボールを解いて使っているのを咎められると思ったのだ。
今夜はこのまま寝てしまうつもりでいたのに、最悪だ。なんでまた出てくるんだよ。自分勝手な悪態が心の中を占めた。
しかしながら、注意も何事もなく、また無言でドアが閉ざされた。ほっと胸を撫で下ろし、再び目をつぶって眠ろうとした。
ふっと吐いた息が白く濁り、天喜から体温を奪っていった。
くそ、なんでこんなに寒いんだ。
なんで腹が減るんだ。
早く眠ってしまいたいのに、全然眠れやしない。
あのまま家にいたら、夜中にでもこっそり起きて、飯を食べれたかもしれない。勝手に食べて飲んで、布団で寝ていた。



