「そうか、お前、B型か。どおりでいけすかないと思った。性格的に偉そうだし、図々しいもんな」
人格否定をされた上に、亡き父への侮辱も聞かされた。
「母さんがOだから、Bは死んだ父親の血か。きっとろくな人間じゃなかったんだろうな、躾もまともにできてないし」
義父はA型だった。家族でいるのに血液型は関係ない、そう思う天喜だったが、妙な偏見で「だから悪い」というレッテルを貼られたような気がした。
義父の論理や躾を受け入れられない天喜と、そういうものだと素直に受け止める義弟。家庭で、より可愛がられるのは、義弟という構図ができあがった。
義父が怒ると、母は体裁を保とうとした。
「ほら、天喜。お父さんに謝って?」
そう言われてもなにに対して謝るのか、もはやわからなかった。「お願いだから問題を起こさないで」、母の目がそう物語っていた。
天喜は正座させられ、義父から説教を受けているのに、義弟は寝転びながらゲーム機で遊んでいる。
なんで自分だけがと不満を覚え、義弟を見ると、それが顔に出ていたのだろう。
義父の怒声が飛ぶと同時に、ガムテープの芯が天喜の額にぶつかった。
ゴツッ、という音と一緒に、鈍い痛みが頭部全体に広がった。
人格否定をされた上に、亡き父への侮辱も聞かされた。
「母さんがOだから、Bは死んだ父親の血か。きっとろくな人間じゃなかったんだろうな、躾もまともにできてないし」
義父はA型だった。家族でいるのに血液型は関係ない、そう思う天喜だったが、妙な偏見で「だから悪い」というレッテルを貼られたような気がした。
義父の論理や躾を受け入れられない天喜と、そういうものだと素直に受け止める義弟。家庭で、より可愛がられるのは、義弟という構図ができあがった。
義父が怒ると、母は体裁を保とうとした。
「ほら、天喜。お父さんに謝って?」
そう言われてもなにに対して謝るのか、もはやわからなかった。「お願いだから問題を起こさないで」、母の目がそう物語っていた。
天喜は正座させられ、義父から説教を受けているのに、義弟は寝転びながらゲーム機で遊んでいる。
なんで自分だけがと不満を覚え、義弟を見ると、それが顔に出ていたのだろう。
義父の怒声が飛ぶと同時に、ガムテープの芯が天喜の額にぶつかった。
ゴツッ、という音と一緒に、鈍い痛みが頭部全体に広がった。



