AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 白いダボっとした半袖シャツに黒いジョガーパンツを合わせ、グレーのハイカットスニーカーを履いていた。彼らしい、ストリート系の服装だ。

 ほんの一週間前まで毎日見ていたはずなのに、天喜だと思った途端、胸がドキドキと高鳴った。

 天喜は若干、息を乱していた。ここまで走って来たのかもしれない。

 宝瑠は、彼の艶のある黒目と視線が絡まり、きゅっと唇を引き結んだ。「なんで」と問いたいのに声が出ない。代わりに頬が熱かった。

 彼は慣れた足取りでカウンターへ近づき、マスターに声をかけた。

「奥の席空いてる? 彼女と座りたいんだけど」

 そう言いながら、天喜が宝瑠を指差した。

「そうか、天喜の連れか。ああ、空いてるぞ」

 マスターはふっと口角を上げて、面白そうに笑った。短い会話を交わしただけで、彼らが親しい間柄であることが伝わってくる。

 天喜は宝瑠に軽く視線を送った。

「宝、こっち」

 言い方は素っ気ないのに、妙に熱のこもった声だった。宝瑠は無言で立ち上がり、天喜に付いて行く。

 歩きながら気づいてしまう。なんでという疑問は即座に解消されていた。小野寺は、宝瑠と天喜の橋渡しをしていただけで、今夜はもう現れない。

 自分のように、天喜が小野寺に相談するとは思えないから、シンプルに頼んだのだろう。宝瑠と話す機会がほしいから、呼び出してくれ、と。