AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 宝瑠は口を尖らせたままで、顔をしかめた。「まぁまぁ」と小野寺が笑って場を和ませる。

「今日、金曜だし。うちで酒でも飲んでストレス解消、な?」
「いやいや、奥さんに悪いし。いいわよ、そういうのは」
「じゃあ家と言わず、どこか店で飲む? 俺、嫁さんに言っておくし」
「……それ二人で飲むってこと? 新婚なんだから真っ直ぐ帰りなよ、子供もいるんでしょ?」

 小野寺と二人きりで飲むなんて論外だ。万が一会社の人間に見られたら、不倫だと誤解されかねない。

 ふいに小野寺のポケットの中でスマホが鳴った。彼はそれを見て、誰かにメールを打っている。奥さんだろうか……?

「じゃあ、どの店で飲むか決まったらまたラインするから」
「……えっ、ちょっと」
「あんまり思い詰めんなよ?」

「お疲れ」と軽くいい残し、小野寺はカフェスペースから去って行く。宝瑠は浮かない表情のまま、小さく吐息をもらした。

 *


 定時を迎えスマホを確認すると、小野寺からラインが届いていた。

【ここにいるから】と書いたメッセージの下に店の外観の写真と住所が届いていた。見た瞬間、URLじゃないの? と思ってしまった。今どきネットにも載せていない店なのだろうか。

「お疲れ様」と声をかけてから退社し、宝瑠は住所を頼りにビジネス街を歩いた。