AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 そろそろマンションに着く。そのタイミングで、スマホが鼓動する。自然と足が止まり、鞄の中からそれを取り出した。天喜からのラインだった。

【買い忘れあった。ひまとスーパーに行ってくる。30分ぐらいで帰るから】

 宝瑠は立ち止まったまま、すぐに了解の旨を書いて送信した。

 天喜が買い忘れなんて、珍しいな。

 ここのところ、仕事の納期で忙しそうだったから、おそらくは家事にまで頭が回らなかったのだろう。

 宝瑠はエントランスを抜け、目についた集合ポストへ歩いていく。505号室の蓋を開けると、公共料金の通知書や市の広報誌が届いていた。

 天喜と一緒に暮らしていてわかったことだが、彼は集合ポストの確認をたびたび怠る。帰って来てそのままエレベーターに向かうからだ。気持ちはわかる。

 宝瑠は書類を手に、部屋の扉を開けた。

 リビングの定位置に鞄を下ろし、ひと息つく。郵便物をカウンターテーブルに置いておこうか一瞬だけ考えた。

 以前、大事な書類を渡したとき、天喜は仕事部屋に置きにいった。

 宝瑠はあまり考えもせずに、彼の仕事部屋へと足を向けた。モニター前の、デスクの上にでも置いておけば紛失することはないだろう、そう思った。

 ドアを開けると、まず目に飛び込んできたのは大型のワイドモニター。その下には、キーボードやマウスが並んでいる。きちんと整った天喜の領域(テリトリー)だ。