「それで? 明日また俺に、ここまで送って来いと?」
A子は小さく微笑み、ううんと首を振った。
「十二時までアキくんといて。そこから先は、自分の足で歩いて戻るよ」
天喜はスマホを取り出し、レンタカー会社に電話をかけた。延長したい用事ができたため、明日の夕方までに返却すると伝えて通話を終わらせた。
「まっ、いいや、どうでも。とにかく乗れば?」
「……うんっ」
再び彼女を助手席に乗せて、天喜はやれやれと息をついた。とんでもない家出少女を拾ってしまったものだ。
「つーか俺……今日東京へ帰るつもりでいたから、車中泊なんだけど。A子もそれでいいのか?」
「……え?」
彼女はきょとんとし、ハンドルを握る天喜を見つめる。天喜がちらっと横目を向けた。
「見ず知らずの男と一晩共にするって意味、ちゃんとわかってる?」
A子はわずかに眉を寄せ、「そうじゃなくて」と呟いた。
「明日の朝まで……一緒にいてくれるの?」
「まあね、十二時になった途端、車中に放り出せるほど薄情にはなれないし。つか、さっきの質問……俺に警戒心とかないわけ?」
A子は俯きがちにはにかみ、「ないよ」と答えた。
「それに……アキくんだったらいい。何されても」
「それ、どういう意味合いで言ってんの? 下心として受け取ればいい?」
「……うん」
A子は小さく微笑み、ううんと首を振った。
「十二時までアキくんといて。そこから先は、自分の足で歩いて戻るよ」
天喜はスマホを取り出し、レンタカー会社に電話をかけた。延長したい用事ができたため、明日の夕方までに返却すると伝えて通話を終わらせた。
「まっ、いいや、どうでも。とにかく乗れば?」
「……うんっ」
再び彼女を助手席に乗せて、天喜はやれやれと息をついた。とんでもない家出少女を拾ってしまったものだ。
「つーか俺……今日東京へ帰るつもりでいたから、車中泊なんだけど。A子もそれでいいのか?」
「……え?」
彼女はきょとんとし、ハンドルを握る天喜を見つめる。天喜がちらっと横目を向けた。
「見ず知らずの男と一晩共にするって意味、ちゃんとわかってる?」
A子はわずかに眉を寄せ、「そうじゃなくて」と呟いた。
「明日の朝まで……一緒にいてくれるの?」
「まあね、十二時になった途端、車中に放り出せるほど薄情にはなれないし。つか、さっきの質問……俺に警戒心とかないわけ?」
A子は俯きがちにはにかみ、「ないよ」と答えた。
「それに……アキくんだったらいい。何されても」
「それ、どういう意味合いで言ってんの? 下心として受け取ればいい?」
「……うん」



