AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 部屋と呼べるものもなかった。義妹が使っていた子ども部屋の押し入れを改装したような、湿っぽいスペースに布団だけが敷かれていた。ドアはなく、カーテンが掛けられていただけで、音も光も、気配も、すべて筒抜けだった。

 生前、両親から与えられていた個人用携帯を持っていたのだが、当然受信料は払ってもらえず、彼女は自らでそのお金を工面した。まだ両親が生きていたころ、親に頼んで許可をもらっていたコンビニで、アルバイトをしていた。

 携帯が使えたのは、せいぜい一年半だった。義両親の仕事の都合で引越しを余儀なくされ、彼女はアルバイトを続けられなくなった。

 引っ越しから半年ほどで、貯金は底をつき、携帯も繋がらなくなった。

 引越した先の地では、高校へも行かせてもらえず、アルバイトの許可ももらえない。

 居候ならそれ相応の働きをしろと強要され、A子は生きていくためにせっせと家事に勤しんだ。

 そうして今日まで、なんとか生き抜いてきたのだ。

 ——なるほど、彼女の家庭環境は相当劣悪らしい。

 天喜は食後のアイスコーヒーを飲みながら、深く息を吐いた。彼女の話を聞けば聞くほど、胃の奥に鈍いものが沈む。どこにでもそういう大人がいるんだな、そう思わざるを得ない。

 彼女の前には手つかずのカフェラテが残っている。