AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「わかった。それじゃあA子、こんなところで立ち話もなんだし、俺も腹減ったし。なんか食いに行く?」

 彼女、A子は俯けていた顔を上げた。目を丸くし、天喜をじっと見つめる。頬がほんのりと赤くなっている。

「それって、ナンパですか?」
「さぁ? そうなんじゃない?」

 天喜は涼しい顔で首を傾げ、A子を見つめた。ふふっ、と彼女が笑うのを見て、疑問が湧いた。

「なんで嬉しそうなの?」
「……私。男の人にそんなふうに声かけられたの、初めて」

 A子を車の助手席に乗せ、天喜は何気なく思ったことを呟いた。

「つーか。A子は相当不用心だよな」
「……なにが?」

 リアクションのある彼女に横目を向けて、天喜は思ったことを率直に伝える。

「俺が快楽殺人鬼だったらどうするつもり? このままどこか山奥に連れて行かれてもおかしくないじゃん」

 A子は暫し真顔になり、「それならそれでいいよ」と答える。

「誰かが私の命を奪ってくれるなら、自分でやらなくて済むから」

 怖いことを平気で言う彼女を見て、「へえ」と呟いた。そこまで彼女の人生は何かしらに追い詰められているのだ。

 海の見える喫茶店に立ち寄り、天喜はA子と向かい合って座った。それぞれにナポリタンパスタ、オムライスを注文した。A子がメニューをじっと見つめたまま決めかねていたので、天喜は「オムライスにしたら?」と軽く勧めたのだ。