AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 そんな日葵を見て、宝瑠は、えもいわれぬ満足感を抱いた。

 “必要とされている”という感覚に満たされて、気づけば笑っている日が増えていた。

 けれど、それと同時に些細な罪悪感も浮上した。どんな気持ちを抱いたところで、本当の母親ではないので、日葵を騙しているような気がして胸が苦しくなる。

 日葵の実母を探すべき、だろうか——。葛藤する気持ちもあった。

 当初、天喜に反対された通り、それが正しいことかどうなのか、判断がつかなくなっていた。

 事実を伝えたところで、日葵は喜ばないかもしれない。日葵の天真爛漫な笑みが、消えてしまうのではないか、そんな朧げな不安を感じていた。

 だとしたら、なんちゃってママの擬似家族でいたほうがいい。相手への配慮や気遣いを忘れなければ、天喜と衝突することもなく、穏やかに暮らせるのだから。

 天喜って思ったよりいい奴かも。

 最初に感じたインパクトが強烈で最悪だっただけに、余計にそう思った。

 日葵の誕生日パーティーを終えて、天喜とふたりで後片付けをしていた夜。宝瑠はふいに浮かんだ質問を吐露した。

「ねえ。天喜の親って……こんなふうに誕生日とか祝ってくれる人だったんだね?」
「……え」

 食器を洗い終えた天喜が、タオルで手を拭いながらちらりと目を上げた。