AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 宝瑠の言葉を受けて、小野寺が「ええー……」と困惑気味に反応する。ナポリタンの皿を空にし、そばにある紙ナプキンで口を拭った。

「四ノ宮、よくそんなの了承したな?」
「……うん。自分でも不思議に思う」
「しかし……同居って大丈夫なのか? 風呂とか寝るときとか、色々と抵抗あるだろ?」
「まぁ、ね。彼氏でもなんでもない赤の他人だし。それなりに警戒はしてる。けど、久々津さん自身がプライドを持ってるみたいだから。無理やりなにかされるってことはない……」

 そう言い切ったところで、以前動物園からの帰りに、車内でされた不意打ちのキスを思い出した。一瞬触れるだけのものだったが、あのときの情景と感触が生々しく蘇り、宝瑠は頬が熱くなるのを感じた。

「暑いね」と誤魔化すように呟き、アイスコーヒーを口にする。

 今さらながら不思議に思う。そういえば、天喜はなぜあのとき、キスなんかしたのだろう?
単にからかっただけ? 全く理解できない。

「その、“ママ契約”っていうの、いつまでとか。期間は決めてるの?」

 小野寺の問いを受けて、宝瑠は「ううん」と首を振った。

「じゃあ同居についても……今のところ終わりがないってこと?」
「うん。変かもしれないけど……日葵ちゃんのそばにはいてあげたいって思うのよね」