AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 小野寺は呆然とした顔で呟いた。少し前から食べる手を止めて、固まっている。宝瑠は彼を見やり、「パスタ、伸びるよ?」と声をかけた。食べることを促され、小野寺がまた無言で麺を巻く。

「当初は私もママじゃないよって否定してたんだけどね。日葵ちゃんの中では、やっぱり腑に落ちなかったんだと思う。ゴールデンウィーク中にも電話がかかってきて。会うことになって。それから、なんとなく流されるように……気づいたらママ役を演じるようになってたの」

 そこで宝瑠は力なく笑った。自分でもなにを言っているんだろうと、思わずにはいられなかった。

 パスタを咀嚼しながら、小野寺は考えを巡らせ、ふとなにかに気づくように目を見張った。

「もしかして、それ(・・)が……?」

 宝瑠に目で確認し、言うことを逡巡する。宝瑠は彼が言わんとすることを察し、頷いた。

「私から久々津さんに条件を出したの。日葵ちゃんのママをやる代わりに、小野寺くんからの依頼を受けてくれって。それならやってもいいって」
「……嘘だろ、それで……えっ、同居?」
「そう。私としては、週末にちょっと会うぐらいの、“なんちゃってママ”を想像してたんだけど。久々津さんがね、“母親ならいつも一緒にいるものだろ?”って」