AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 ——「Akiが依頼を受けたいきさつとか、そういうの。私が根回ししたって思われて、小野寺くんを傷つけちゃったのよ」

 全部、感情に任せて言った、一方的な押し付けだ。だいいち、小野寺くんのことは自分が蒔いた種で、あいつには関係ない。

 そもそも私はあいつに、同居してることを口止めしていない。秘密にするのが当たり前だと思って決めつけていた。誰にも言わないのが常識だと思い込んでいた。

 でも、久々津は違った。

 ——「そもそも。俺と宝じゃ、人付き合いのスタンスが違いすぎるんだよな」

 ——「宝はさ。自分の思ってることとか感じてること。相手に言えば当然わかってくれる、受け入れてもらえると思って、話してるとこあるよな?」

 久々津の言った言葉を思い出し、宝瑠は鞄の中からスマホを取り出した。

 チャットアプリ『Su-nao』を開いた。「今どうしてる?」と書かれた細長いバーに、相談したい内容を書いて投稿した。テルナに話しかけ、久々津が言っていた言葉の意味を分析した。

 AIアプリのテルナは、こんな言葉を綴った。

 ——『久々津さんが言いたかったのは「君は“言えば伝わる・受け止めてもらえる”って信じてるけど、俺は“言っても伝わらないかもしれない”っていう前提で生きてる」、こういう根本的な違いなんだと思うよ』