父親としてのあいつは、しっかりしてると思うし。日葵への愛情も伝わってくる。
日葵が私を求めているから、受け入れて。こうして家事もこなして、家族であろうと努力している。
——「しょせん家族での食事なんかって思って、舐めてるだろ? ひまがママと食べる晩御飯にどれだけ価値を置いてるか、理解してないよな?」
久々津の言う通りだ。
宝瑠自身が親と食べる晩御飯に重きを置いていなかった。母は仕事でいないのが常だったし。ひとりで、テレビを見ながら適当に食べるのが日課で。家族団欒とか……そういうものとは縁がなかった。
でも、日葵は違うんだ。少なくとも久々津は、日葵に宝瑠みたいな思いをさせないよう、努力している。彼がフリーランスで働いているのは、仕事と家事と育児をちゃんと成り立たせるため。
母親のいない日葵に、それ以上に寂しい思いをさせないため。彼は努力してる。
宝瑠はお茶を飲みながら、自分が彼に向けて言った言葉を、今一度思い返してみた。
——「仕事中に連絡してこられても、返事できないって言ってるの、わかるでしょ? 察することぐらいできるでしょ?」
——「あんたが同居してることを匂わせるから、小野寺くんとの仲が拗れちゃったじゃないって言ってんの!」
日葵が私を求めているから、受け入れて。こうして家事もこなして、家族であろうと努力している。
——「しょせん家族での食事なんかって思って、舐めてるだろ? ひまがママと食べる晩御飯にどれだけ価値を置いてるか、理解してないよな?」
久々津の言う通りだ。
宝瑠自身が親と食べる晩御飯に重きを置いていなかった。母は仕事でいないのが常だったし。ひとりで、テレビを見ながら適当に食べるのが日課で。家族団欒とか……そういうものとは縁がなかった。
でも、日葵は違うんだ。少なくとも久々津は、日葵に宝瑠みたいな思いをさせないよう、努力している。彼がフリーランスで働いているのは、仕事と家事と育児をちゃんと成り立たせるため。
母親のいない日葵に、それ以上に寂しい思いをさせないため。彼は努力してる。
宝瑠はお茶を飲みながら、自分が彼に向けて言った言葉を、今一度思い返してみた。
——「仕事中に連絡してこられても、返事できないって言ってるの、わかるでしょ? 察することぐらいできるでしょ?」
——「あんたが同居してることを匂わせるから、小野寺くんとの仲が拗れちゃったじゃないって言ってんの!」



