AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 そう思うだけで、胸の奥がじんわりと熱くなった。

 そういえば。食費については、まだ話し合えていなかった。しまったな、と思いつつも、宝瑠はジャケットをかけたスツールを引き、静かに腰を掛けた。

 皿の手前にお箸が置いてあった。宝瑠は「いただきます」と心の中で呟いた。

 まずはにんじんしりしりから食べる。優しい甘みがあって、ダシが効いてて美味しい。
 ささみときゅうりの梅和えも、さっぱりしていて食欲がわいてくる。次々と箸が進む。
 ツナマヨおにぎりは、海苔とほんの少しの塩味がお米の甘さを引き立ててくれて、なおかつお腹も満たされる。

 この時間から食べても、全然重くないし、胃に優しい三品だった。

 コンビニのご飯なんて、比較にもならない。ちゃんと手作りされた料理って、こんなに美味しいんだ。

 宝瑠は無言で咀嚼し、用意されたご飯をきれいに平らげた。

 あいつからラインが届いたとき、正直、思った。仕事中に晩御飯の献立なんて、どうでもいいって。軽く思ってた。あいつはあいつなりに、同居人の好みを考えて聞いてくれたのかもしれないのに。

 昼ごはんのお弁当もわざわざ作って届けてくれた。「ちゃんと食えよ」ってそう言っていた。

 宝瑠はハァ、と深いため息を吐き出した。今日何度目のそれだろう。

 あいつ……久々津のこと。嫌いになりきれない自分がいる。