AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「……そうだけど。でも、あんたが私にああして話しかけたりしなかったら、こんなふうにはならなかったの!」
「……それと俺、なんの関係があんの?」
「……え」

 そこで久々津が真顔から一転、頬を持ち上げた。ふふっと笑みを浮かべた。

「つーか、あれじゃん。八つ当たり。言わぬが花みたいに、自分がいいカッコしようとした結果がそれなんじゃん? 俺、関係なくね?」

 鼻にかけた嫌らしい笑みを見て、カッと頭に血が上った。

「あんたねぇっ!」

 衝動的に振り上げた右手を、久々津の手がパシッと受け止める。「っぶね」と揶揄した口調で続け、途端にその笑みが固まった。

「……嘘だろ、泣いてんのかよ」

 宝瑠はハッと息を呑み、彼からサッと目を逸らした。無力化された右手を振り払い、慌てて背を向ける。

「泣いてないわよっ」

 宝瑠は頬にこぼれた涙を手の甲で拭った。背後から久々津のため息が聞こえた。

「俺……、泣く女って嫌いだわ……」

 言われた途端、心臓の奥がズキッと痛くなる。

「だから……泣いてないってばっ」

 久々津の言葉、ひとつひとつが、宝瑠の胸に深く突き刺さっていた。

 傲慢。強要。八つ当たり。

 これまでに一度として、他人から言われたことのない非難だ。

 久々津のためを思って、これまでに気を遣ってきたのはなんだったのか。そう思わずにはいられなかった。