「自分の時間が全部自分のものじゃなくなるの、受け入れてもらわないとこっちも困るわけ」
「……時間」
呟いたあと、宝瑠はジャケットを脱いでカウンターのスツールに掛けた。
「朝何時に出て、何時に帰って来るか、はっきりしてもらわないと。待ってる人間をずっと待たせることになるだろ?」
「……そうね」
「俺だけならいいよ? 別にいつ帰ろうが連絡が出来なかろうが構わない。スマホ見てなくても、どこでだれとなにしててもどうってことない。外食して帰ってくるなら飯は作らないし。時間を合わせる気がないなら、そもそも一緒に住む意味ないだろって話で」
宝瑠は眉間にシワを寄せ、チッと舌打ちをついた。「なんなの、さっきから」。ずっと思っていた不満がついに口からこぼれ落ちた。
「それぐらいのこと、私だってわかってるわよ。ていうか、さっきも言ったけど、外で仕事してるんだから、帰りが遅くなるのは仕方のないことでしょ?」
「俺だって仕事してるけど?」
「あなたの場合はフリーランスでしょ? 時間の縛りもないし、基本自由じゃない。私はそうじゃないの、立場ってものがあるし、翌日に仕事を残して帰れない、今日できることは今日中に片付けて帰らなきゃいけないの」
「それでも宝ひとりで働いてるわけじゃない。周りと分担してやりゃあいいじゃん?」
「……そんなの」
「……時間」
呟いたあと、宝瑠はジャケットを脱いでカウンターのスツールに掛けた。
「朝何時に出て、何時に帰って来るか、はっきりしてもらわないと。待ってる人間をずっと待たせることになるだろ?」
「……そうね」
「俺だけならいいよ? 別にいつ帰ろうが連絡が出来なかろうが構わない。スマホ見てなくても、どこでだれとなにしててもどうってことない。外食して帰ってくるなら飯は作らないし。時間を合わせる気がないなら、そもそも一緒に住む意味ないだろって話で」
宝瑠は眉間にシワを寄せ、チッと舌打ちをついた。「なんなの、さっきから」。ずっと思っていた不満がついに口からこぼれ落ちた。
「それぐらいのこと、私だってわかってるわよ。ていうか、さっきも言ったけど、外で仕事してるんだから、帰りが遅くなるのは仕方のないことでしょ?」
「俺だって仕事してるけど?」
「あなたの場合はフリーランスでしょ? 時間の縛りもないし、基本自由じゃない。私はそうじゃないの、立場ってものがあるし、翌日に仕事を残して帰れない、今日できることは今日中に片付けて帰らなきゃいけないの」
「それでも宝ひとりで働いてるわけじゃない。周りと分担してやりゃあいいじゃん?」
「……そんなの」



