AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 独り言のようにもらし、彼が冷蔵庫を開けた。卵を数個取り出し、ボウルに割り入れていく。

「宝、何時に出る?」
「……えっと。連休明けだし……今日は七時半すぎに出ようかなって」

 久々津は聞いているのか、いないのか。返事をせずに野菜室からレタスやトマトを取り出していた。

 そのままぼうっと彼の動きを見ていたら、また目が合った。

「なに突っ立ってんの? 早く支度したら?」

 ややぶっきらぼうな物の言い方だが。全く嫌な感じはしない。

「……うん。そうする」

 宝瑠はコーヒーを飲み干し、カウンターにマグカップを置いた。

 洗面所に立ち、洗顔と化粧を手早く済ませる。

 日葵の部屋に戻ると、彼女はさっきと同じ体勢で眠っていた。寝姿を見るだけで癒される。

 宝瑠は私物として運び入れたハンガーラックから、仕事着のパンツスーツを一着選び、さっと着替えた。テーラードジャケットを羽織らず腕に掛け、通勤鞄を持ってリビングに移動する。

 ソファの足元にいったん荷物を置いた。キッチンで調理する久々津を脇目に、また洗面所へ向かう。ヘアブラシで長い髪を整え、髪ゴムとヘアクリップでさっとまとめあげる。

 出勤の準備を済ませてリビングへ行くと、キッチンに彼の姿はなかった。

 代わりに、カウンターテーブルの上には朝ごはんがきれいに並べられていた。