AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「私にだってそれなりの情がある。純粋に、あの子を可愛いと思う気持ちがあるから、一時的に“そういう役”を引き受けることもできる。でも、それだけじゃ私自身が納得できない、私はボランティアじゃないもの」
「……それで? どうすれば納得するわけ?」

 自分は何をすべきか。久々津のニュアンスからそう伝わってくる。宝瑠は口元にかすかな笑みを浮かべ、久々津をじっと見つめた。

「久々津さん。レミックス(うち)の依頼、蹴ったそうじゃない? 担当の小野寺に聞いたわよ?」

 久々津はわずかに動揺した表情で、宝瑠に視線を向けた。暫し、無言になった。

「小野寺くんとは同期でね、案件の話なんかはツーカーなの。そもそも、山王食品にプレゼンしたのは私だし。Akiに依頼するのがベストだって、小野寺くんの意見にも共感した。けど、あなたに断られた。三度交渉して駄目だった。小野寺くん……随分と凹んでたわ」
「……基本、企業案件は受けない主義なんだ」
「……どうして? 報酬もそれなりに期待できるし、知名度だって上がるじゃない?」
「そういう問題じゃない。単にそれが俺のポリシーだから」

 宝瑠は怪訝な目で久々津を見やり、ひとつ吐息をもらした。「ポリシーね」と呟いた。

「そのポリシー、ひまちゃんのために取っ払う気はない?」
「……はい?」