AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 彼はきょとんとした様子で首を傾げ、「普通っしょ」と呟いていた。

 お弁当の量からして、宝瑠のぶんも考えて作られていた。

 く、クズのくせに……ちゃんと家事も育児もこなしてる。

 三人でレジャーシートに座り、「いただきます」と手を合わせた。昨日、夕飯をいただいたときにも思ったけれど、久々津は料理のできる男だ。ただできる、というよりは、美味しく調理できる。

 定番のからあげや卵焼きが、まるでお店のお弁当みたいにきれいに詰められていた。食べながら、胸の内側が絞られるように痛くなった。握りしめた左手をグッと胸に当てた。

 こんな当たり前の光景に、自分が耐えられなくなるなんて……思いもしなかった。

 記憶の彼方に沈んだ、かつての自分を思い出していた。小学生のころ、母とどこかへ遊びに行った思い出はほぼない。

 運動会にいたっては、“お家の人”と食べるはずのお弁当は、母不在のため友達の家族に混ざって食べるのが常だった。

 中学、高校に上がり、弁当持参が当たり前となったが、宝瑠は小銭を持たされてパンやおにぎりを買う日も少なくなかった。

 母は仕事で忙しかった。それは重々理解していた。けれど本当は、頭のどこかで気づいていた。母は家事が得意な人ではなかった。

 宝瑠を猫可愛がりしていたけれど、育児の点においては及第点レベルだった。