引きこもりですが、守ることだけは最強です!

優しそうな男の子に言われて、三階を目指す。

荷物が重いから、ぷるぷるする……

なんとか二階につき、息をつく。

後これを一回か……

ため息をついて荷物を持とうとすると、横から手が伸びてきた。

私が驚いているうちに、横から伸びてきた手は荷物を軽々持ち上げる。

荷物を持ち上げた人を見ると、さっきの優しそうな男の子とは別の男の子だった。


「え、えっと……ありがとうございます」

「……別に」


クールな男の子は、荷物を持ったまま三階への階段を登っていく。

私も急いで階段を登る。

……同居する子なのかな?

今のところ、男の子ばっかりだけど……

不安になりながら、階段を登り切って息をつく。

クールな男の子はそのまま三階にひとつしかない扉の中に入る。

そのまま荷物を置くと、私に話しかけてきた。


「……お前が、最後の同居人か?」

「そ、そうですけど……」

「そうか」


クールな男の子はそう言って、三階から降りて行った。

……なんだったんだろう。

ただ、荷物を運んでくれただけ……なのかな。

しばらくぼっーっとしていたけど、ハッとする。