引きこもりですが、守ることだけは最強です!

黄瀬くんを無視して、女の子はそう言った。

ポーチに入れていた扇子を取り出して、こっちに向かって仰ぐ。

風がさあっと吹く。


「わぁ!?」

「うおっ!?」


スパッと、何かに斬られたように桃園くんと赤羽くんの腕に傷ができる。

公園で怪我をしていた男の子と、同じような傷だ。

や、やっぱり風を使って傷をつけていたんだ。

予想が当たってた……

そう考えながら、カバンの紐をぎゅっと握る。

女の子は、また扇子をを使って風を起こす。


「っ……!」

「っ、平気か?」

「う、うん……」


私の方にも風が吹いてきて、結界に弾かれる。

さっくんはバランスを崩してしまった私を支えてくれた。

び、びっくりした……

結界を張ってたから怪我しなかった……よかった。

でも……

黄瀬くんたちの方を見ると、小さいけど怪我をしている。

あまり痛そうにはしてないけど、心配だ。