引きこもりですが、守ることだけは最強です!

「大きい……」


私は、今日から住む家を見上げて呟く。

お母さんから別の家で暮らすことを伝えられて、三日後。

私は早速、今日から住む家に来ていた。

大きなキャリーケースとリュックを持って、インターホンを鳴らす。

お母さんから、同居する子たちがもう来てるから、インターホンを押せばいいって言われたんだけど……

同居する子は、どんな子なんだろう。

優しい子だといいな……

少しワクワクしながら待っていると、玄関の扉が開いた。

そこにいたのは優しそうな男の子……男の子!?


「君が最後の同居人かな?」

「え、えっと、そうです……」


混乱しながら答える。

同居する子って、女の子じゃなかったの!?

や、優しそうだけど……男の子かぁ。

どうしよう、不安になってきた……


「どうぞ、入って。部屋があるから、荷物を置いてきてね」

「わ、わかりました」

「三階は君の部屋だからね」