引きこもりですが、守ることだけは最強です!

「こ、これしかないですけど……よかったら」

「ありがとうございます……」


緑野くんはハンカチを受け取ると、それを使って汗を拭く。

……ハンカチ、持ってきてよかった。

でも、ちょっと小さいから次はもうちょっと大きいものを持ってこよう。

そう考えていると、はっとしたように緑野くんが言った。


「あっ、す、すみません……洗って返します」

「べ、別にいいですよ。拭くためにあるので」

「すみません……」


ほ、本当に気にしなくていいのに……

そうオロオロとしていると、さっくんが近くにあった日かげのベンチをさしながら言った。


「……あっちで休め」

「すみません……」


緑野くんはそう言うと、ちょっとフラフラしながらベンチに向かっていった。

……ちょっとでも、休めるといいな。

そう心の中で祈っていると、さっくんが話しかけてきた。


「……藍音」

「ん? どうしたの、さっくん」