引きこもりですが、守ることだけは最強です!

「……怖いなら無理に思い出そうとしなくていい」

「うん……ありがとう」


さっくんが手を握ってくれたおかげで、すぐに震えはおさまった。

「もう大丈夫」と言って、さっくんと手を離す。

でも、さっくんはまだ心配そうにこっちを見ていた。

……そうだよね、友達が誘拐されて会えなくなって、久しぶりに会えたんだもん。

トラウマになって震えてたら、心配するよね。

でも外に来れたし、トラウマもちょっと震えるだけだからもう大丈夫。

さっくんの心配を吹き飛ばすため、笑顔を作る。


「だいぶ前のことだし、気にしないで」

「……わかった」


そう言って、渋々と言ったふうに頷く。

本当に大丈夫なのに……ちょっとは怖いけど、ちょっとだし。

結界もあるし……

……そうだ、さっき私を見てた理由、もう一回聞いてみよう。

思いついて、聞いてみる。


「さっきはなんで見てたの?」

「……もう外に出ていいのか心配になった」

「もう大丈夫だよ。ずっと家にいるわけにもいかないし……いい機会だよね」